戸建て住宅のキッチンリフォームの流れ
- リフォームコラム
「キッチンが古くなったから」「シンクの流れが悪い」「家族みんなが集まれる場所にしたい」
――キッチンリフォームを考えるきっかけはさまざまです。
しかし、いざリフォームを検討し始めると、「何から始めればいいの?」「どんな流れで進むの?」といった疑問や不安が次々と浮かんでくるのではないでしょうか。
リフォームは、決して安くない買い物です。
後悔しないためにも、専門的な知識を持ったプロと二人三脚で、納得のいくプランをじっくりと練っていくことが何よりも重要になります。
この記事では、戸建て住宅のキッチンリフォームがどのように進んでいくのか、その具体的な流れを8つのステップでわかりやすく解説します。
ぜひ最後までお読みください。
キッチンの現状と希望を整理する
リフォームを成功させるためには、まずご自身の「なぜリフォームしたいのか?」という動機や、「どんなキッチンにしたいのか?」という具体的な希望を明確にすることが大切です。
漠然としたイメージを形にするため、以下のような点を整理してみましょう。
キッチンの現状を徹底分析
まずは、あなたのキッチンが今どんな状態なのかを客観的に見つめ直しましょう。
漠然とした不満を具体的な課題として整理することで、リフォームの方向性がぐっと見えてきます。
1. 間取りやレイアウトのチェック
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●現在のキッチンは、動線に無駄がありませんか?
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●作業スペースは十分ですか?
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●収納は足りていますか?
2. 設備のチェック
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●コンロや換気扇の使い勝手はどうですか?
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●冷蔵庫や電子レンジなど、家電の配置に困っていませんか?
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●蛇口から出る水の勢いや、シンクの深さに不満はありませんか?
3. 内装のチェック
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●壁や床の汚れ、タイルの剥がれなど、経年劣化が気になりませんか?
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●照明は十分な明るさがありますか?
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●窓や勝手口の位置は適切ですか?
理想のキッチン像を明確にする
次に、現状の不満を解消し、さらに「こうしたい!」という理想を具体的に描いていきましょう。
1. 目的から考える
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・料理を楽しむキッチン: 広い調理スペースや、大型調理器具を使いたいなど。
・家族とのコミュニケーションを重視: リビングが見渡せる対面タイプにしたいなど。
・家事を楽に: 食洗機を導入したり、掃除がしやすい素材にしたいなど。
・収納を増やしたい: キッチンツールや食器をすっきり片付けたいなど。
2. デザインから考える
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・テイスト: 北欧風、シンプルモダン、ナチュラルなど
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・色: 清潔感のあるホワイト系、スタイリッシュでモダンなグレー系など
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・素材: 木材やステンレス、タイルなど
3. 具体的な設備や機能から考える
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・コンロ: IHとガス、3口やグリルの必要性など
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・収納: 引き出し式と開き戸式、吊戸はいらないなど
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・その他: 食洗機、浄水器、ディスポーザーなど
これらの分析と整理をすることで、リフォーム会社との打ち合わせもスムーズに進み、理想を叶える最適なキッチンリフォームが実現できるでしょう。
専門家と進めるリフォームの流れを8つのステップでご紹介
ここからは、戸建てキッチンのリフォームが具体的にどのように進んでいくのか、その標準的な流れを8つのステップに分けてご説明します。
ステップ1:リフォーム会社へのキッチンの相談・問い合わせ
ご希望のイメージがある程度固まったら、いよいよリフォーム会社に相談します。
インターネットでの検索、知人からの紹介、雑誌など、情報源はたくさんあります。
戸建て住宅の場合、建物の構造や配管・配線の状況は一軒一軒異なります。
そのため、キッチンリフォームの実績が豊富で、戸建ての構造に詳しい会社を選ぶことが重要です。
ホームページで過去の施工事例を確認したり、お客様の声を見てみたりするのも良いでしょう。
Googleの口コミを参考にする方法もあります。
リフォームを依頼した方の評価を参考に、ご自身に合うリフォーム業者を選びましょう。
ステップ2:現地調査とヒアリング
問い合わせした後は、リフォーム会社の担当者が自宅を訪問し現地調査を行います。 この際、以下の点が確認されます。
キッチンの寸法と現状
現在のキッチンの広さ、高さ、奥行きなどを正確に測ります。 また、壁や床の状態・窓の位置なども確認します。
設備の位置と配管・配線の状況
コンロやシンク・換気扇・冷蔵庫などの位置を確認し、それに合わせて水道管やガス管、電気配線の位置をチェックします。
特に、キッチン全体の位置を変えたり、アイランドキッチンにしたりする場合は、給排水管やガス管の移設が必要となり、工事の難易度や費用に大きく影響します。
建物の構造
戸建ての場合、キッチンまわりの壁が建物を支える耐力壁であることがあります。
壁を撤去して間取りを変更したい場合は、建物の構造に影響がないか、専門家が慎重に判断します。
この現地調査と同時に、ご希望のキッチン像について詳細なヒアリングが行われます。
ステップ1で整理した内容を、この時に担当者に具体的に伝えましょう。 プロの視点から、ご希望を叶えるための最適なアドバイスがもらえます。
ステップ3:キッチンリフォームプランの提案と見積もりの提示
現地調査とヒアリングの内容をもとに、リフォーム会社からプランの提案と見積もりが提示されます。
通常、複数のプランが用意されることもあります。 例えば、「コストを抑えたプラン」「機能性を重視したプラン」「デザイン性を追求したプラン」などです。
見積もり書には、キッチン本体の費用、工事費用(解体、組み立て、電気・水道・ガス工事、内装工事など)、その他諸費用などが細かく記載されています。
不明な点があれば、遠慮せずに担当者に質問し、納得いくまで説明を受けましょう。
この段階で設備や素材のグレード、工事内容などを調整し、最終的なプランを決定していきます。
ステップ4:契約
提示されたプランと見積もりに納得したら、正式に契約を締結します。
契約書には工事内容や金額・工期・支払い条件・保証内容などが明記されています。 契約内容をしっかりと確認し、疑問点がないか最終チェックを行いましょう。
契約を結んだ後で変更や追加が発生すると、追加費用がかかる可能性があるため注意が必要です。
この段階で、具体的なキッチンの色やデザイン、設備の詳細などを最終決定していきます。
ショールームに足を運んで、実際にキッチンや建材を見て、触れて、最終的なイメージを固めることも非常に大切です。
ステップ5:着工前の準備・近隣への挨拶
いよいよ工事が始まります。その前に、リフォーム会社と協力して以下の準備を行います。
仮住まいや生活導線の確保
キッチンが使えない期間が発生するため、簡単な調理ができる場所を確保したり、外食の計画を立てたりします。
近隣への挨拶
工事期間中は騒音や車両の出入りなどで近隣の方にご迷惑をおかけする可能性があります。
着工前に担当者と一緒に近隣にご挨拶に伺い、工事期間などを伝えておくのが一般的です。
荷物の移動
キッチンの荷物をすべて運び出し、工事の邪魔にならない場所に移動させておきます。
ステップ6:既存キッチンの解体工事
既存のキッチンを解体・撤去します。 床や壁、天井などを傷つけないよう、養生をしっかりと行ってから作業を進めます。
配管や配線も慎重に撤去され、新しいキッチンのレイアウトに合わせて再配置されます。
この際、長年使っていたキッチンの裏側や床下など、普段見ることのできない部分の状態を確認できます。
シロアリ被害や水漏れの跡など、予期せぬトラブルが見つかることもありますが、その都度専門家が適切に対応します。
また、DIYでの解体や補修は、建物の構造や配管・配線に深刻なダメージを与えるリスクがあるため、絶対に避けるべきです。
専門知識を持ったプロに任せることで、安全かつ確実な工事が実現できます。
ステップ7:内装工事と設備の設置
解体後、新しいキッチンの設置に先立って、電気工事、水道工事、ガス工事などの設備工事が行われます。
新しいキッチンに合わせて、配管や配線を移動・新設します。
これらの工事が完了すると、床や壁、天井などの内装工事に入ります。
クロスを張り替えたり、床材を新しくしたりすることで、キッチンの雰囲気が一新されます。
内装工事が完了したら、いよいよ新しいキッチンの組み立てと設置です。
システムキッチン本体、吊戸棚、コンロ、レンジフード、シンクなどが設置され、最後に水道やガス、電気の接続工事が行われます。
専門の職人たちが丁寧に作業を進め、一つひとつの設備がしっかりと機能するか確認しながら取り付けます。
ステップ8:リフォーム完成・引き渡し
すべての工事が完了すると、担当者と一緒に最終チェックを行います。
水栓から水が出るか、コンロは点火するか、食洗機は正常に動くかなど、一つひとつ確認していきます。
問題がなければ、正式に引き渡しとなります。
保証書や取扱説明書など、必要な書類を受け取り、リフォーム完了です。
キッチンリフォームは、単に設備を新しくするだけでなく、毎日の暮らしを豊かにするための大切なプロセスです。
この記事でご紹介した流れを参考に、一つひとつのステップを丁寧に踏んでいくことで、きっとご家族にとって最高のキッチンが実現できるでしょう。
ドリームリビングのホームページでは、お得にキッチンリフォームが出来るメニュー、施工事例も数多く掲載していますので、ぜひご覧ください。